社会経験と家事経験を活かす

男女雇用機会均等法などの制定によって、求人情報の提示にはさまざまな規定が設けられています。それ以前の求人に見られた男性や女性の区別は勿論ですが、年齢に関しても応募条件として求めたい具体的な年齢を明記できず、実際には雇用側も応募する側も不便な状況であるという事態も起こっています。経験値が関係する職種などは対象を絞らずに幅広く募集することで不要な応募まで受けてしまうことになっているのが現状です。

中でも介護職などの場合には、その仕事内容の特殊さも考慮すると、ある程度の年配者である方が好ましい傾向にあります。介護職は施設での高齢者や障害者の排泄補助や食事の補助はもちろんですが、場合によっては各家庭への訪問介護も含まれます。訪問介護の場合は、高齢者や障害者といった介護の対象以外にもその家族と接する必要も時には求められます。

高齢者や障害者などの介護を要する対象者の自宅を訪問し、調理や買い物、掃除に洗濯といった家事代行までが職務であり、必要に応じては外出の同行なども行う場合があります。訪問入浴の場合は、それぞれの家庭事情にもある程度介入する部分があり、社会経験や家事経験のある年齢の女性が好まれる傾向にあるようです。実際に求めたい求人の条件は40代女性と明記したい企業や機関が多い傾向にあります。男女雇用機会均等法の関係で、年齢や性別を明記出来ないという現状がありますが、現場では、40代以上の方が活躍しているのです。