介護職として40代を乗り切るにあたり

介護職として新卒採用をされてから走り続けて何十年。気が付けば40代を迎えているという方は多いでしょう。仕事の内容は既に把握し、自身が所属している職場で責任あるポジションになっているかもしれません。20代、30代と走り続けたことで得た知識、経験、人脈が益々生きてくるのが40代です。この年齢になるまで経験を積んでくると、俯瞰して物事をとらえることができます。チームの中における自分のポジション、役割や支援している自分の姿や他の構成員の役割やその役割が効率的な配置になっているかの検証もできます。

現場職員としてむやみやたらとバタバラしているだけということはありません。何しろケースの数だけ経験を積んでいるのですから。その経験は、仕事をする上で必要な落ち着きと冷静さをもたらしてくれます。介護職の仕事というのは予定通りにこなせることばかりではなく、アクシデントに出くわすことの方が多いものです。そのアクシデントに対し落ち着いて対応することができるだけの経験をここまで積んできているはずです。慌てることなく、冷静に対応できるというのは利用者、家族にも安心感を与えることができます。

安心感をもたらすというのは介護の一番大事な点です。それはどうしても経験を積まねば難しいものです。今まで経験した全ての事象は、支援に落ち着きをもたらし、物事を客観的に見る冷静さをもたらしてくれます。今後も様々な経験を重ね、高齢者、ご家族から信頼される支援者になりましょう。